7Artisans 七工匠 50mm f0.95レビュー。とろける極上ボケ中華レンズ【作例あり】
※商品情報・価格等は作成時点のものです。
7artisans(七工匠)の単焦点レンズ「50mm f0.95 FUJIFILM X-Mount版」を購入したので、当ブログでもレビューします。
大口径レンズから生み出されるとろとろのボケは、2.7〜2.9万円の激安中華レンズとは思えない素晴らしさ。普通はf0.95のレンズなんて数十万円することを思えば、この価格は破格と言えるでしょう。恐るべし中華レンズ。
オールドレンズ同様、マニュアルフォーカスのみで電子接点も無いため、これだけリーズナブルな価格で作れるのでしょう。
7artisans 50mm f0.95 フォトレビュー
ここからは写真付きでレンズ本体をじっくり見ていきます。
ボディ X-T10への装着イメージ
X-T10に装着したところです。若干の大砲感。ボディに対しては大きめですね。X-T系(X-T1、X-T2、X-T3、X-T4)くらいのサイズやボディ重量があったほうが、バランスは良いでしょう。あと、X-T10はグリップ感があまり良くないので、このレンズの重さで長時間シャッターを切るには不向きと感じました。グリップ感が良くなることを踏まえたら、ボディはX-S10ってのもありかも。
フィルター径は62mm
MARUMIの62mmレンズフィルターを装着。このフィルターであれば、装着したたままでも7Artisans純正キャップは装着可能でした。 純正キャップを装着したところ。レンズに被せる時、お茶筒のフタをふしゅーっと閉じる時みたいな空気の抵抗感が楽しめます。全体的に質感良しで、高級感アリ
質感はかなり良いです。手触りや操作感も、富士フィルムの純正レンズと遜色ないような高級感があります。 レンズの値を変える部分はクリック感のないタイプなので、撮影中気付いたら変わってたりします(笑)この仕様は動画撮影の時には、むしろ好ましいでしょう。 X-Mountの表記があります。なんやかんや、マウントアダプターを介せず直付け出来る安心感は良いものです。マウントアダプター分の100gくらいは軽量化にもなりますしね。レンズ作例
ここからは、作例を掲載して行きます。 特に記載がない場合は、大体開放のf0.95で撮ってます。
まずはお花を撮ってみました。後ろも前も、とろっとろのボケまくり。ピント面は激浅なので、マニュアルフォーカスで合焦させるには、それなりに鍛錬が必要そうです。この時カメラ側のフォーカスピーキングONにする設定忘れてたのと、そもそも僕の腕のイケてなさもあり、撮れ高はやや悪めでした(笑) こちらも開放。X-T10でAPS-Cなので、実質f1.425くらいでしょうか。 ロンハーマンカフェのマグカップ。やっぱり背景はボケまくり。 フライドポテトもこの通り。仮に背景がガヤガヤっとしてる所であっても、強力なボケを使って力技で撮影出来たりするのが良いですね。 カフェ トキオナさん店内にて、F0.95で撮ったプリン。 こちらも開放。 そのまま前ボケのテスト。プリンのボケ感がやばいですね。この距離でここまでボケてくれるとは頼もしい限り。 少し絞ってプリンにピントを合わせ、背景のコーヒーをぼかしてみました。F0.95のときの白いフワフワ〜ってした感じがなくなり、ややシャープさが増したように思います。個人的にすごく好きな描写。自分が物理的に少し後ろに下がれる環境でさえあれば、テーブルフォトも撮れなくはないですね。
これはほぼ開放近くで、店内遠くの柵の所にピントを合わせた写真。オールドレンズのような、曖昧さと艶やかさの同居する写りになりました。とはいえピントが合っている所は結構シャープなので、そのギャップが面白いなぁと思います。 同じくカフェ トキオナさん店内で撮影。こちらは確かF1.4とか、それくらい。 そのままF0.95開放にしてみると、この通り。被写界深度が浅く、合焦している部分の後ろが、すぐボケているのが見て取れると思います。僕のような開放寄りで撮りたい人には、たまらないやつです。いやはやこの写りのレンズが2.7万円程度っていうのは、本当に素晴らしいですね。(そしてありがたい)
SNSの口コミ・作例
ネットでの評判なんかも見てみます。
夏と言えば、スイカだ🍉
— 七工匠 Japan (@7artisans) August 6, 2021
新製品サンプル写真 50mm F0.95 | 济小布#七工匠 pic.twitter.com/TclMCSzWIi
7Artisans公式のツイートですね。現代のレンズなのに、オールドレンズのようなヌルっとした(?)描写を楽しめるっていうのは良いですね。白露。いよいよ秋の気配が迫り。
— 七工匠 Japan (@7artisans) September 7, 2021
撮影:苔青影像
レンズ:七工匠50mm F0.95 APS-C pic.twitter.com/KIqTUdn8Ce
マニュアルでピント合わせることになるので、よほど激しく走り回ってたりしなければ、猫などの動物の撮影にもいい感じに使えそう。🐱
— Pergear(Japan) (@pergear_japan) September 2, 2021
七工匠50mmF0.95
フォトグラファー:Harlan-崔城 pic.twitter.com/nsx39AHIhC
特徴・メーカー仕様(スペック)
公式で挙げられている特徴や、レンズの仕様(スペック)は下記となります。
特徴
メーカーの位置付けとしては、すばりポートレート用の標準レンズ。「ミラーレスデジタルカメラ用用の標準レンズで、ポートレート、ストリート、夜景、風景、ルポルタージュなどの日常の撮影に最適」とのことです。
光学設計:光学システムは5群7枚で構成されており、そのうち2枚にはHOYA製超低分散レンズを採用。さまざまな条件の光環境下で、コントラストや演色性を向上しています。
大口径:高速f/0.95の最大絞りは、暗い場所での作業に適しており、被写界深度を細かく制御可能。また、13枚羽根の絞りを採用しているため、選択的な撮影を行った際にも美しいボケ味が得られる仕様です。
オールメタル構造:全金属製の鏡筒には、被写界深度とフォーカスの目盛りが刻まれています。また、金属製のレンズマウントを採用することで、レンズとカメラの耐久性を向上しています。
多層コーティング:レンズにはマルチレイヤーコーティングが施されており、フレアやゴーストを軽減。強い照明の下でも、高いコントラストと色精度を実現しています。
仕様(スペック)
ブランド | 7Artisans |
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メーカー | Pergear(7Artisans 正式代理店) |
タイプ | 50mm F0.95 レンズ |
最大絞り | F0.95 |
最小絞り | F16 |
レンズ構成 | 5群7枚 |
焦点距離 | f=50mm |
フォーカス方式 | マニュアル |
フィルターサイズ | 62mm |
画角 | 31.8° |
絞りリング | ディークリック |
フォーカス範囲 | 約45cm/1.48ft-∞ |
外形寸法 | φ67.5mm×60.2mm |
重量 | 416g |
対応マウント | SONY E / Nikon Z / FUJIFILM X / M43 |
販売価格 | 27,258円 |
公式ムービー
公式の動画を見る感じだと、ムービー用にもF0.95の大口径を十分活用できそうですね。絞りがヌルっと回ってクリック感がないので、この点も動画向きの仕様と言えるでしょう。
各メーカーのカメラとの互換性
お使いのカメラが対応しているかは、下記からどうぞ。(Pergear イングレート・ジャパン株式会社の情報を参照させていただきました)
FUJIFILMのX-T4も対応してそうなものですが…どうでしょうね。もし分かる方がいらっしゃったら、メールなどでも気軽に教えてやっていただければ幸いです。
FUJIFILM X-PRO1, X-PRO2 X-E1, X-E2, X-E3, X-H1, X-T1, X-T10, X-T2, X-T3, X-T20, X-T30, X-T100, X-A1, X-A10, X-A2, X-A3, X-A5, X-A20, X-M1
SONY FS7, FS7M2, FS5, FS5M2K, A7, A7II, A7R, A7RII, A7S, A7SII, A7III, A7RIII, A3000, A6500, A6300, A6400, A6000, A5100, A5000 NEX-3, NEX-3N, NEX-3R, NEX-C3, NEX-F3K, NEX-5K, NEX-5, NEX-6, NEX-7, NEX-5N, NEX-5A, NEX-5T, NEX-5C, NEX-5R
M4/3 epm1, emp2, E-PL1, E-PL2, E-PL3, E-PL5, E-PL6, E-PL7, E-PL8, E-P1, E-P2, E-P3, E-P5, E-P6, E-M1, E-M5, E-M10, G1, G2, G3, G5, G6, G7, G9 GH1, GH2, GH3, GH4, GH5, GH5S GM1, GM5, GM7, GX1, GX7, GX8, GX9, GX85 GF1, GF2, GF3, GF5, GF6, GF7, GF8, GF9
Nikon Z5, Z6, Z6II, Z7, ZFC
僕は思った
憧れのF1以下の世界を、こんなにもお安く味わえるっていう。状態の悪い(or判断できない)オールドレンズを使うよりも、安全にオールドレンズ風の世界を味わえるのも良いですよね。
僕ももっと使い込んで、作例をたくさん撮りたいです。
ちなみに、このレンズでまるっとカフェ トキオナさんを撮影したときの作例的な記事はこちら。APS-Cの50mm(換算75mmくらい)、店内で撮るとこのくらいの画角なんだなーとか、ご参考いただければ幸いです。